チーズのルーツ
チーズは誰がいつ発明したのか?もちろんそんな歴史がわかる書物はありません。言い伝えでは、昔昔、アラブの商人が羊の胃袋を干してつくった皮の水筒に山羊のミルクを入れて砂漠を旅していた、その途中で飲もうとしたらミルクではなく白い塊が出てきたそうです。それがチーズの発見だと言われています。
それって何かしら納豆の発見の話と似ていますね。大豆を藁に包んで運んだという話です。
真実は全く分かりませんが、納豆もチーズもまさしく歴史的な発見ですね。もし現代に発見されていたらこれはノーベル賞ものかもしれません。
日本でも実は8世紀ごろにチーズがつくられていました。このことは製造方法とともに記録に残っています。それが「蘇」と呼ばれるものです。
明日香村の飛鳥寺の駐車場にある売店で「蘇」の復元品が販売されています。私はその「蘇」を食べたくて、わざわざ飛鳥寺まで行ったことがあります。
「蘇」の味は?
一言で言うと「素朴」です。苦みと臭みがまさしく天然の素朴そのものって感じでした。「おいしい」という感想ではなく、とにかく「素朴」な味でした。
もともとチーズは保存食として重宝されていたのでしょう。しかしそのうちのチーズの深みが様々な料理の脇役として活躍することになったようです。
その一つが「チーズケーキ」ですね。